近畿大学農学部環境管理学科(奈良市)と菅原町水利組合(同)は、11月1日に包括的連携に関する協定を締結した。この協定によって、菅原町水利組合が管理している蛙股池(かえるまたいけ)の水利、水環境に関連する研究での協力関係を維持・継続し、さらに菅原町水利組合の施設の特性を生かした、豊かで活力のある地域社会の形成と発展に貢献することを目指す。
菅原町水利組合は、法定外公共物といわれる用水路やため池などの農業水利施設を管理するために、地域の農業者によって任意に設立された団体。近畿大農学部環境管理学科国際開発・環境学研究室の松野 裕教授は、平成25年(2013年)から菅原町水利組合が管理している蛙股池の水環境について、学生による水質調査を継続的に実施してきた。
近畿大と菅原水利組合では、今後も協力関係を維持・継続し、蛙股池の水利、水環境に関する調査活動を推進するとともに、地域環境の維持保全と蛙股池を中心とする地域の活性化への貢献を目指す方針だ。