■ポイント□
〇ロボットに搭載する、超高分子量ポリエチレン(UHMW-PE)製の軽量・低摩擦なギヤを開発
〇従来の金属ギヤに替えて新しく開発したギヤを搭載するだけで、約3%のロボット駆動時のエネルギー消費低減と、約89%の軽量化達成
〇オイルレス駆動によるメンテナンスフリー、低騒音効果などももたらされ、地球にも人にも優しく、社会に受け入れられやすいロボットの実現に期待
早稲田大学理工学術院総合研究所の大谷拓也次席研究員と同大理工学術院の高西淳夫教授らの研究グループは、㈱hide kasuga 1896と三井化学㈱との共同研究により、超高分子量ポリエチレン(UHMW-PE)製の軽量・低摩擦なギヤを開発した。
さらに、従来のギヤに替えてこのギヤをロボットの指部に搭載するだけで、従来の金属ギヤに比べて約3%のエネルギー消費低減、約89%の軽量化を達成した。
この開発により、さまざまなロボットのエネルギー消費低減につながり、カーボンニュートラル社会実現への一助となることが期待されている。
この研究成果は世界最大の学術研究団体で、全世界に40万人を超える会員を有する米国電子電気学会(IEEE)発行の『IEEE access』に掲載された。また、12月16日㈮に㈱hide kasuga 1896が保有する東京・表参道の「gallery de kasuga」で、研究成果の展示イベントを行う。