東京農工大学科学博物館は、企画展「立体で診る~動物医療と先端技術~」を11月11日㈮から開催する。実物を観察したり、模型を実際に手で触れてもらい、目まぐるしく発展する獣医学の世界を感じてもらうもの。
動物の病気を治すには、〝どこが悪いか〟〝どこが病気になっているのか〟を知らなくてはならない。しかし、動物たちは言葉を話せず、体のどこの調子が悪いのかを伝えることができない。
レントゲン診断や超音波診断、さらにはCTスキャンやMRIといった診断技術の進歩により、手軽に動物の体のなかの様子を知ることができるようになった。これらの技術は動物がどんな病気になっているかを知るうえで重要で、現在の進化を続けている。
また、動物福祉の観点から、実際の動物の代替となる獣医学教育用の3Dアプリケーションや3D印刷模型の活用も進んでいる。
企画展では、CTスキャンやMRIによる実際の診断画像、実物の標本、さらに3D印刷した模型を通して、3D技術がもたらした獣医学の近年の発展と農工大の取組を紹介する。
また、農工大小金井キャンパス内に11月下旬、「小金井動物救急医療センター」が開院予定で、企画展では同センターの最新設備や今後予定している活動に関しても紹介する。会期は来年5月30日まで。