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国立研究開発法人防災科学技術研究所（防災科研）は、内閣府の官民研究開発投資拡大プログラム（ＰＲＩＳＭ）の「官民データ連携による応急対応促進」で㈱Ａｇｏｏｐに委託した「災害時における人の流れの把握や避難誘導等の効率化のニーズに基づく研究開発」の成果であるＡＩ（人工知能）技術が、国内初の実証実験に活用されることとなった。
実証実験は、１１月５日に北海道根室市で内閣府が実施する地震・津波防災訓練で実施される。Ａｇｏｏｐと日本赤十字看護大学附属災害救護研究所が根室市協力の下、共同で行う。
実験内容は、Ａｇｏｏｐが実証実験参加者である根室市の住民に事前に配布したスマートフォン（スマホ）アプリから取得できる人流データと、防災科研がＡｇｏｏｐに委託して研究開発されたＡＩ技術を活用することで、津波が発生した際の住民の避難状況をリアルタイムに把握する。
具体的には、地震による津波災害を想定した避難訓練実施時に、指定緊急避難場所、指定避難所、介護施設およびそれら以外の地域への避難状況を、あらかじめ避難訓練実施地域の住民へ配布するスマホアプリ「アルコイン」を通して、位置情報の収集について同意を得たユーザーから収集した人流データを用いて分析。災害対策本部に設置されたモニターに投影して解析する。
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