2022年10月21日 【早稲田大】ムーンショット型開発研究事業に採択 大気からCO2を効率的に回収・固定化

早稲田大学の中垣隆雄教授をPM(プロジェクトマネージャー)とし、三菱重工エンジニアリング㈱(横浜市)、北海道大学と京都府立大学(京都府京都市、学⾧:塚本康浩)のグループによる提案が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)によるムーンショット型開発研究事業に採択された。プロジェクト『岩石と場の特性を活用した風化促進技術〝A-ERW〟の開発』が「ムーンショット目標4:2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現」に選ばれた。

気候安定化とカーボンニュートラルに必要不可欠なNegative Emission Technologies(NETs)(※)として、わが国の岩石との散布場の特性を生かし、大気からCOを効率的に回収・固定化する先進的な風化促進技術『A-ERW』を開発する。

また、実環境場での試験を通じたデータを基に、炭素会計「LCA」のエビデンスとして情報基盤を整備して、国内外に発信するとともに国際認証の取得を目指す。LCAは、評価バウンダリを決定し、A-ERW の活動全体の炭素収支をライフサイクルアセスメントとして正確に算定するもの。

※NETs:大気中のCO2を回収・吸収し、貯留・固定化することで大気中のCO2除去に資する技術。自然のCO2吸収・固定化の過程に、人為的な工程を加えることで加速させる技術やプロセスを差す。


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