永岡桂子文部科学大臣は、若田光一宇宙飛行士搭乗が米国クルードラゴン宇宙船運用5号機の打ち上げ成功したことを受け、文部科学大臣談話を10月7日に発表した。国際宇宙ステーション(ISS)への無事入室を喜ぶとともに、ISSを国際宇宙探査で必要となる技術立証の場として活用する考えを示した。大臣談話は次のとおり。
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若田光一宇宙飛行士が搭乗する米国クルードラゴン宇宙船運用5号機が、日本時間の10月6日㈭1時0分(日本時間)、米国ケネディ宇宙センターより打ち上げられ、10月7日㈮に8時前に国際宇宙ステーション(ISS)に無事入室したとの報告を受けました。日本人最多となる、5回目の宇宙飛行、3回目のISS長期滞在のスタートを心から嬉しく思っています。
若田宇宙飛行士は、およそ半年間に亘り、ISSに滞在する予定となっています。滞在中には、ライフサイエンス系研究や材料研究など無重力環境を活かした実験の他、将来の月探査に向けた技術実証も予定されています。
我が国は、これまでISSを活用し、様々な技術の獲得・蓄積や利用の拡大を行ってきました。今後は、アルテミス計画をはじめ更なる深宇宙に向けて、国際宇宙探査で必要となる技術の実証の場としても活用してまいります。
現在、来年2月頃の選定を目指して新たな宇宙飛行士の選抜も行われております。若田宇宙飛行士には、豊富な経験を活かしてISSでの様々なミッションに挑戦いただき、その成果や意義を発信いただくとともに、宇宙飛行士を目指す方々の目標となるような素晴らしい活躍をされることを期待しています。そして、約半年の滞在後に、搭乗員の方々と無事に帰還されることを願っています。