中央省庁及び都道府県の機関や関連団体などの事務従事者を対象に、執務上の参考に供するための各種情報を正確・確実・迅速にお届けしています。
文部科学省では、「生命（いのち）の安全教育の取組に関する調査研究」の公募を７月１日から開始した。
この事業は、「生命（いのち）の安全教育」の教材や指導の手引き等を活用して、学校種や地域の実情などを踏まえた指導事例や、全体計画や指導計画などに位置付けている事例及び教員研修等を実施している事例の収集を行い、全国の学校等の参考となる優れた事例を取りまとめるもの。
さらに、子供たちに指導する際に参考となる性暴力被害の実態やデータ、指導する際のポイントや留意点などの資料を作成し、優れた事例と併せて全国への普及・展開を図る。公募期間は7月22日まで。
性犯罪・性暴力対策強化のための関係府省会議が令和２年６月に決定した「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」では、性犯罪・性暴力の根絶は、待ったなしの課題であり、根絶に向けて、誰もが、性犯罪・性暴力の加害者にも、被害者にも、傍観者にもならないよう、社会全体でこの問題に取り組む必要があるとし、さらに、令和２年度から4年度までの3年間を、性犯罪・性暴力対策の「集中強化期間」として、教育・啓発の強化等の実効性ある取組を速やかに進めていくとしている。
生命の尊さを学び、命を大切にする教育、自分や相手、一人ひとりを尊重する教育を推進し、子供たちを性暴力の加害者にさせない、被害者にさせない、傍観者にさせないための「生命（いのち）の安全教育」の教材と指導の手引き等（生命（いのち）の安全教育教材）を作成し、昨年4月に公表・周知を行った。
また、「女性活躍・男女共同参画の重点方針２０２１」では、生命（いのち）の安全教育について令和５年度に、全国の小中校の各学校において、地域の実情に応じた教育を実施することとしている。
Copyright 株式会社官庁通信社 All Rights Reserved.
