2022年7月1日 【近畿大】コロナ禍で生じたキャンパス内のランチ難民を救いたい 「クルメシ。」の実証実験を開始

□ポイント■

〇ランチ難民問題を解決するための実証実験を経営学部生と「近大をすすらんか。」が共同実施

〇事前注文による昼食受取サービス「クルメシ。」でランチの行列を解消

〇学生は、サービス企画・マーケティング・商品販売を実学として学ぶ

 

近畿大学経営学部経営学科の古殿幸雄教授ゼミと、学生飲食店起業支援プロジェクト「KINDAI Ramen Venture 近大をすすらんか。」が共同で、キャンパス内のランチ難民を救うサービス「クルメシ。」の実証実験を行う。昼休憩時に昼食がとれないビジネスパーソンを俗にいう言葉である〝ランチ難民〟。オフィス周辺に飲食店が少なかったり、昼休憩時に大勢の人が一斉に飲食店を訪れたりすることから、昼食をとりそびれてしまう人や出遅れて店の行列に並ぶ人たちを指す。実証実験では、7月6日㈬から27日㈬までの期間、店舗から離れた場所に昼食を届け、並ばずに購入できるサービスを試行する。

 

近畿大東大阪キャンパスには、約2万5000人の学生が在籍している。昼食時には、大勢の学生が学生食堂や近大通り商店街の飲食店などに一斉に集まるが、コロナ禍で最も感染リスクが高くなる食堂では、感染対策のため座席数を従来の約半数に間引いて運営しているため、混雑や待ち時間が発生して昼食をとりそびれそうになる学生が出ている。フードトラック(キッチンカー)出店などの解決策がとられてきたが、完全に解消できているとは言い難いのが現状。

そこで、経営学部の古殿ゼミの学生が、近大ランチ難民問題の新しい解決策として「クルメシ。」のサービスを考案し、「近大をすすらんか。」と共同で、実証実験を行うことになった。

「クルメシ。」とは、事前注文による昼食受取サービスで、店舗まで足を運ばなくても決まった場所で食事を受け取れるため、混雑時に店頭の列に並ぶことなく昼食を確保することができる。実験で提供するメニューは「近大をすすらんか。」がこのサービスのために用意した限定メニューで、近大油淋鶏丼と近大麻婆豆腐丼のうち、キャンパス内での事前投票により決定する。将来的には、「クルメシ。」加盟店を増やし、昼食内容に飽きを感じることなく、さまざまなランチを便利に楽しむことができるサービスにする予定。

【「クルメシ。」サービスの流れ】

1.学生・教職員が当日11時までにWEBでランチを注文(キャッシュレス決済)

2.注文を受けて、キャンパス内の「近大をすすらんか。」で調理

3.古殿ゼミの学生が受取場所へランチを運ぶ

4.注文した学生・教職員が指定の場所でランチを受け取る


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