■ポイント□
〇人間環境デザイン工学科の教員が「人にやさしいものづくり」を追求し、空間をプロデュース
〇学生に普段の生活の中で良質な空間、家具を体験してもらうことをコンセプトにリニューアル
〇時代に合った学び方ができる場所で、主体的に学びを深め、新しい課題への意欲を育てる
近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市)は、学生のための新しいコミュニケーション&学習スペースを、6月27日にオープンした。〝学生に良質な空間でよいモノを体験する機会を〟とのコンセプトのもと、生物理工学部人間環境デザイン工学科の教員がプロデュースし、今まで休憩室として使用していた場所を、より快適に利用しやすい空間へと生まれ変わらせた。
人間環境デザイン工学科の教員が、同学科の学びの特徴でもある心理特性に配慮した生活に直結する〝人にやさしいものづくり〟を追求し、空間プロデュースを行った。カラーサイエンス研究室の片山一郎教授、建築・都市・空間デザイン研究室の山田崇史講師、温熱・空気環境デザイン研究室の藤田浩司講師が企画段階から参画。カラーサイエンス研究室が居心地の良い空間になるよう壁面や床の配色、照明の光源をデザインし、建築・都市・空間デザイン研究室が座り心地がよくデザイン性の高い椅子を選び、配置。学生が、普段の生活の中で良質なデザインや空間を身近に感じられるスペースとなっている。
一人で集中できるカウンター席と、学生同士でコミュニケーションをとりながら学びを深めたり、くつろぎながら自習したりできるテーブル席を備え、Wi-Fi完備、有線放送の音楽が流れるなど環境も整っている。
和歌山キャンパスには従来型の自習室はあったが、このようなアクティブラーニング型の学習スペースはなかったことから、学生に時代に合った学び方ができる場所を提供するためリノベーションを行った。過ごしやすい空間を作ることで、学生が自ら主体的に学びを深め、新しい課題に取り組み、意欲を育てる場所として活用する。