国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、㈱IHI、NTTコミュニケーションズ㈱、川崎重工業㈱、㈱SUBARU、全日本空輸㈱、東芝デジタルソリューションズ㈱、日本航空㈱、一般財団法人日本航空機開発協会、日本電気㈱、富士通㈱、三菱重工グループ、経済産業省との連携のもと、デジタルトランスフォーメーション(DX)によるわが国の航空産業の裾野拡大・国際競争力強化と、将来の航空産業のDXを担う人材育成を目的とした「航空機ライフサイクルDXコンソーシアム」を6月17日に発足した。
ここ数年、多くの分野でDX技術を活用した取り組みが推進されている。航空業界でも、欧米ではデジタル技術を活用した航空機設計・整備の効率化等がすでに始まっている。
わが国の航空科学技術分野でも、持続可能な航空産業への転換を図りつつ、国際市場でのシェア拡大を図るために、航空機の設計・認証・製造・運用・廃棄というライフサイクル全体をDX技術により効率化、高速化すべく研究開発を進めている。
このようなライフサイクル全体にわたる多分野の研究開発を迅速に行うには、航空分野とDX分野のステークホルダが協調することが不可欠で、同コンソがその中心的な役割を果たす。