日本科学未来館(略称:未来館)は、開館記念日の7月9日を含む同8日㈮から10日㈰までの3日間、〝未来の可能性に触れて、感じて、体験する〟初の全館イベント「Mirai can FES-ミライキャンフェス- ~あなたと未来をつくる3日間~」を開催する。昨年4月、館長浅川の就任に合わせて掲げた新ビジョン「あなたとともに『未来』をつくるプラットフォーム」の本格的な実現に向け、「Mirai can_!(ミライキャン)=〝未来は、かなえるものへ。〟」を共通テーマに、15の限定プログラムを用意する。
初日には、今年4月にリニューアルした球体ディスプレイ「ジオ・コスモス」の新コンテンツの上映も開始。自然や人間、また人間が生み出した文化の多様性を表現した作品に注目される。
この3日間は常設展を無料開放するとともに、特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」も割引料金で観覧することができる。
イベントでは、新ビジョンに基づき「未来」ゾーンと「つくる」ゾーンの二つのエリアを設ける。「未来」ゾーンでは、①Life(ライフ)、②Society(ソサイエティ)、③Earth(アース)、④Frontier(フロンティア)-の四つのテーマを設定し、それぞれ関連したイベントを行う。
このうち「Society」では、未来づくりの原動力のひとつ〝空想〟とその実現を目指す「実装」に注目し、自由な発想で開発されたモビリティやロボット技術などを体験できる特別企画「空想⇔実装 -ロボットと描く私たちの未来-」を開催する。
「つくる」ゾーンでは、未来館をフィ―ルドに研究開発に取り組む十二のプロジェクトについて展示や体験会を通して紹介する。未来館自ら開発を進める視覚障害者向け自律型移動支援ロボット『AIスーツケース』をはじめ、現在進行形で開発が進められるさまざまな科学技術を体験するツアーも実施する。
未来館は、一人ひとりが自分らしく生き、ワクワクする未来をつくっていく社会の実現に貢献するため、ミュージアムの枠を超えてさらなる変化を目指している。科学技術を分かりやすく伝えるだけでなく、さまざまな課題解決や未来社会づくりに取り組む研究者・企業などの最先端科学技術に、年代や国籍、障害の有無などに関わらずあらゆる人がいち早く触れ、体験できる場(プラットフォーム)づくりを推進する。