東北大学は、AI inside㈱(本社:東京都渋谷区)との間で、AI、インテリジェンスの社会実装の検証支援並びにビジネス創出、AI・データサイエンス分野での人材育成などを通じた人類の持続可能な未来づくりに関する連携協定を6月20日に締結した。①研究開発分野のAI、インテリジェンスの社会実装の検証やデータを活用した新産業創出をはじめ、②AI・データサイエンス人材、③スタートアップーに関する事項などで連携・協力しながら、社会の発展に貢献する。
今回の連携協定によって、東北大とAI insideの双方の人的・知的資源の活用を図り、東北大が掲げる〝自然災害や感染症などの予測困難なリスクに対してレジリエントでかつ 持続可能な未来社会の実現〟、AI insideが掲げる〟世界中の人・物にAIを届け、豊かな未来社会の貢献〟を目指す。
福島県浜通り地域に設置・検討されている『東北大学Fサイエンスパーク構想』に係る研究開発分野のAI、インテリジェンスの社会実装の検証やデータを活用した新産業創出、ロボティクス・次世代モビリティ・スマート農業などの次世代のテクノロジーの利活用に取り組む福島県などでのAI・データサイエンス人材の育成を行い、福島の復興を支援する。
「知」と「AI」活用し課題解決
東北大学は世界に伍する大学、AI insideはグローバル展開を目指す企業として日々活動している。世界には多くの社会課題があり、東北大学は〝知〟、AI insideは〝AI〟を活用して課題解決に取り組んでいる。
また、日本が抱えている社会課題も多岐にわたる。少子高齢化、労働人口の減少(人材不足)、過疎化(消滅都市も含む)、都市一極集中、地球温暖化(異常気象)、自然災害、インフラ老朽化、環境汚染、感染症などに加え、福島では、原子力災害、風評被害などの課題も抱えている。
東北大とAI insideは、世界の社会課題を解決するといった共通認識のもと、互いの強みや最新テクノロジーを活かしながら、福島を中心とした地域社会の課題解決や福島の発展的な復興を目指すことが世界の課題解決に繋がるのではないかと考え、今回、連携協定を締結することとなった。