東京工科大学(東京都八王子市、大山恭弘学長)では、2022年度の新入生を対象に、コミュニケーションツールの利用状況などに関するアンケート調査を実施した。ソーシャルネットワーク(SNS)として利用しているのは、モバイルメッセンジャーアプリケーション「ライン」が全体のトップで、圧巻の99.5%。ほぼすべての新入生がラインを活用していることがわかった。また、おしゃれな画像などを発信できる「インスタグラム(インスタ)」に対する女子学生の使用率も伸びており、初の9割超えを達成。同じく情報発信手段であるツイッターとの差を広げた。
調査は今年4月に1358人を対象に行われた。男女比は約6対4。この調査は2014年から実施しており、今回で9回目となる。調査結果は次のとおり。
■インスタが7年連続増の75%、女子で初の9割超え SNS利用率では「インスタグラム」(前年比5.4ポイント増の75.3%)が調査開始以来7年連続の増加。女子では「ツイッター」(0.1ポイント減の85.2%)との差を広げ、初めて9割を超えの90.8%となった。また全体1位の「ライン」(99.5%)、同2位「ツイッター」(84.5%)も高⽔準を維持している。
■ティックトックは女子の約半数、Discordは男子の半数以上が利用 女子は9.5ポイント増の48.5%と半数近くに達した「ティックトック」(36.8%)は3年連続で増えた。また、男子で8.0ポイント増の53.5%となったインスタントメッセージフリーウェア「Discord」(40.9%)も増加傾向となっている。
■連絡手段はラインの主流変わらず。インスタDMが伸び女子の6割超に 連絡手段では「ライン」(99.2%)が7年連続で95%以上と安定。また「インスタのDM(ダイレクトメッセージ)」(46.0%)は、女子が6.2ポイント増の63.5%、男子が8.7ポイント増の34.8%でともに最多の増加率を記録した。一方「ツイッターのDM」(28.5%)、「キャリアメール」(15.6%)、「ショートメール」(15.0%)などは横ばいや微減傾向となっている。
■ライン通話が94.2%に拡大。キャリアは微減も3割維持 通話手段は「ライン通話」(2.8ポイント増94.2%)が3年連続で9割以上となり、連絡手段とともに主流に定着しつつある。一方、「キャリアの通話」(0.7ポイント減30.9%)は微減傾向にあるものの、2020年以降は3割程度を維持している。「LINEビデオ通話」(22.6%)は4年連続で2割以上となった一方、「Zoom」(2.2%)は、2年前の4分の1以下となった。
■Amazonプライム・ビデオが3年連続増で4割。NetflixやTVerも増加傾向 動画配信サービスでは「YouTube」が7年連続トップの98.9%。「Amazonプライム・ビデオ」(4.6ポイント増、39.7%)は3年連続で増え約4割が利用。また「Netflix」(4.2ポイント増、21.6%)や女子の3割超が利用する「TVer」(4.3ポイント増20.2%)も増加傾向で、減少傾向の「AbemaTV」(26.7%)や「ニコニコ動画」(24.2%)と同じ2割台となった。
■新入生の4割以上が入学前にSNSなどで連絡 全体の42.5%(4.8ポイント減)、女子の約半数(49.6%)、男子の4割弱(37.9%)の新入生新が入学前にSNSなどで連絡をとりあっていることがわかった。
■電子マネーは交通系が8割、PayPayが3割で他に差をつける 普及が進む「電⼦マネー」の利用率では、「Suica・PASMOなどの交通系」が81.2%、次いで「PayPay」が30.1%となり、「ⅾ払い」(6.0%)や「LINE Pay」(6.0%)など他のサービスに差をつけている。