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■ポイント□
〇起業家育成のための大学院修士課程「実学社会起業イノベーション学位プログラム」を開設
〇起業している自身の会社での活動を、インターンシップとして単位認定可能
〇オンライン・オンデマンド形式の講義を増やすことで、ワーク・スタディ・ライフバランスの充実を図る
近畿大学は、令和5年（2023年）4月、大学院に新たな修士課程「実学社会起業イノベーション学位プログラム」（２年間）を開設するため、５月３１日に文部科学省に設置の届出を行った。この学位プログラムでは、大学の出身学部は不問とし、すでに起業している人、起業を目指す人を学生・社会人問わず幅広く受け入れる。入学定員３０名（収容定員６０名）。
近畿大は〝実学教育〟を建学の精神として、設立当初から社会に役立つ研究・教育を行っており、社長の出身大学ランキングでも西日本トップとなっている。これまでも積極的に起業家の育成を推進してきたが、この学位プログラムの開設を機に、起業家育成、アントレプレナーシップを持つ人材養成の取り組みを一層強化する方針だ。
５６万人を超える卒業生ネットワーク
近畿大では現在、大学全体として起業支援の取り組みを強化している。今年４月からは起業支援プログラム『ＫＩＮＣＵＢＡ（キンキュバ）』を始動させ、総合大学としての多様な研究分野や、５６万人を超える卒業生ネットワーク、モノづくりのまち東大阪市・八尾市の地域特性などといった同大の強みを生かし、起業マインドの醸成から法人設立・事業展開まで一貫してサポートする体制を構築した。また、起業を志す学生たちによる団体「起業ナビ」も活動を開始した。
大学４年間で起業した学生が、大学院に進学することで、事業を成長させながら、さらに知識・経験を深めて事業を成長軌道にのせることができるように、学部・大学院の連携による近畿大学ならではのアントレプレナーシップ教育を目指し、新たな修士課程「実学社会起業イノベーション学位プログラム」を開設する。
この学位プログラムは、起業をめざす人だけでなく、すでに起業している人も入学できることが特徴。学生・社会人を問わず広く志願者を受け入れ、薬学、医学、理工学、経営学など大学で学んだ専門分野を生かして起業に挑戦することができる。
すでに起業している人については、起業している自身の会社での活動をインターンシップとして単位認定を受けることも可能。
また、オンライン・オンデマンド形式の講義を増やすことで、ワーク・スタディ・ライフバランスの充実を図るカリキュラム構成になっている。さらに、国内最大規模のベンチャーキャピタルであるインキュベイトファンド㈱や公益財団法人大阪産業局との包括連携協定によって、多彩な人脈を構築することも可能です。既存の学問体系を超えた学際的なアントレプレナーシップを涵養し、実学的知の社会実装の実現に貢献する人材を養成する。
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