■ポイント□
〇モノづくり拠点であるTHE GARAGEが、「第14回日本マーケティング大賞」地域賞を受賞
〇地元企業の課題や社会課題をモノづくりで解決していく点が評価される
〇近畿大の受賞は第6回日本マーケティング大賞奨励賞に続く2回目
大学と企業が研究シーズやアイデアを持ち寄って新たな価値を創り出す、近畿大学の施設「ACADEMIC THEATER Annex THE GARAGE(THE GARAGE)」が、公益社団法人日本マーケティング協会が主催する「第14回日本マーケティング大賞」地域賞を受賞した。この賞は、社会に新しく需要を喚起、あるいは市場を再活性化した優れたマーケティング活動に与えられるもの。地元企業の課題や社会課題に対して、THE GARAGEを基点にモノづくりで解決していくための環境を整備した点が評価された。
THE GARAGEは、大学と企業が互いの垣根を超え、研究シーズやアイデアを持ち寄って新たな価値を創り出すモノづくり拠点として、令和3年(2021年)に開設された。
地元東大阪や八尾のモノづくり企業が持つ特殊な素材を集めて常設展示する「MATERIALゾーン」では、実際にモノを手に取り、質感や重量などを直に感じながら、地元企業や学生がモノづくりを通じて課題を解決する機会を提供している。
学生・教員や会員企業が自由に交流できる場として、それぞれのリソースをマッチングさせ、新しいモノづくりに対するコンサルティングを行う体制を確立し、地元企業の課題や社会課題に対して、GARAGEという場所を基点にモノづくりで解決していくための環境を整備してきたことが評価され、今回の受賞に繋がった。
公益社団法人日本マーケティング協会創立50周年を契機に創設された「日本マーケティング大賞」。総合的に周到なマーケティング計画のもと目覚ましい成果を上げたプロジェクトを大賞として選出するとともに、特定の分野での優れたプロジェクトを奨励賞として発掘するなど、マーケティングの意義を高める表彰を行っています。平成21年(2009年)に始まり、近畿大の受賞は第6回日本マーケティング大賞 奨励賞(近大流 マーケティング戦略)に続く2回目となる。