文部科学省の令和2年度国際研究交流概況調査によると、海外への短期派遣研究者数は、調査開始以降、平成30年度まで増加傾向が見られたが、令和2年度は前年度に比べて大きく減少した。中・長期の派遣者数については、近年概ね同水準で推移していたが、令和2年度は前年度に比べて大きく減少した。
海外からの短期受入研究者数は、東日本大震災等の影響により平成23年度にかけて減少し、その後回復したが、令和2年度は前年度に比べて大きく減少した。中・長期の受入研究者数については、近年概ね同水準で推移していたが、短期受入れに比べ程度は小さいものの令和2年度は大きく減少した。
これらの大きな減少について文科省は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた期間が令和元年度については令和2年1月から3月までの3か月間であったものが、令和2年度は一年を通じたためと分析している。