新潟大学は、READYFOR㈱(所在地:東京都千代田区)が運営するクラウドファンディングサービス「READYFOR」で、摂食嚥下障害の在宅診療を支える専門歯科医が支援するためのシステム構築を行うために、「摂食嚥下障害の在宅診療を支える、情報連携の仕組みづくりを新潟から!」を公開した。850万円を目標に、5月16日から6月30日まで寄附を募っている。
「摂食嚥下障害」とは、食べることや飲み込むことに、何らかの問題を抱えた状態のことを指す。介護を受けながらご自宅や施設で過ごす高齢の患者もおり、すべての患者が摂食嚥下障害の治療を病院で受けることができない、という課題がある。特に新潟県では、専門に治療ができる歯科医も都市部に集中しており、在宅の高齢の患者へ摂食嚥下障害を専門的に診ることのできる医師が、圧倒的に不足している。
今回のプロジェクトは、新潟大(専門歯科医)と、県内各地域で在宅の患者を診る歯科医、さらに在宅診療に関わる多職種とのつながりを強固にする摂食嚥下障害の診療を「情報連携」で支えるシステムの構築(アプリ開発)を行うもの。
現在は、摂食嚥下障害の遠隔診療が保険診療として認められていないことから、この開発にかかる公的資金を得ることはできていないことから、クラウドファンディングを実施している。