■ポイント□
○若者の駄菓子離れを食い止めるため、学生と菓子専門商社が協同でファッションショーを開催
○駄菓子を用いてカバンや服を製作し、若者に駄菓子の魅力を発信
○学生は、企業へのイベント企画立案や提案などの実学教育を通して、自らで課題を発見し、解決する力を養う
近畿大学経営学部キャリア・マネジメント学科准教授・松本誠一のゼミは、菓子専門商社である㈱山星屋とともに、駄菓子の新たな楽しみ方を大学生目線で発信する産学連携プロジェクトを行っている。取組の一つとして、駄菓子をテーマとしたファッションショーを、4月26日に近畿大東大阪キャンパスで開催する。イベントでは、学生が駄菓子を用いて製作したアクセサリーやカバン、服などを実際に身に着けて披露。また、完成したコーディネートは、駄菓子メーカーによる評価・講評を受け、SNSでの一般投票を行い、今後のPR活動に役立てる。
経営学部の松本ゼミでは、「若者の〇〇離れを食い止める」を研究テーマとして、さまざまな企業や自治体と産官学連携の取り組みを行っている。今回は『若者の駄菓子離れ』をテーマとして、昨年5月から菓子専門商社である㈱山星屋と産学連携プロジェクトを行っている。
山星屋のオウンドメディアである〝お菓子と、わたし〟に学生による新たな駄菓子の楽しみ方の紹介記事を掲載し、駄菓子の新たな魅力を発信している。
昨今、若者の間では駄菓子をファッションの一部として取り入れ、SNSで発信することが増えている。しかし、幼少期に比べて駄菓子に触れる機会が減っている若者も多いというアンケート結果から、魅力を再認識してもらうため、若者に身近なファッションと掛け合わせてPRする方法を考えた。
イベントでは、学生が駄菓子を用いて製作したアクセサリーやカバン、服などを身に着けて、ファッションショーで披露。参加企業からの評価・講評で上位となった4チームを対象にInstagramとTwitterを活用した一般投票を行い、今後のPR活動に役立てる。このイベントを通して、幼少期に親しんだ駄菓子の記憶を思い出しながら、その魅力を再認識する機会を創出することを目指す。