2022年4月19日 「孤独を感じる」が約4割 20代・30代で高い結果に 政府調査

政府は8日、孤独や孤立に関する初の全国調査の結果を公表した。何かしらの孤独感が「ある」と感じている人の割合は約4割であることが判明。年齢階級別でみると、20代と30代の割合が高くなっていた。

調査は昨年の12月から今年の1月にかけて、郵送とオンラインで実施。全国の満16歳以上の男女約2万人を対象に行った。このうち有効な回答は1万1867人、有効回答率は59.3%だった。

「どの程度、孤独を感じますか」という質問をしたところ、孤独感について「しばしば感じる・常に感じる」と答えた人の割合が4.5%。「時々感じる」が14.5%、「たまに感じる」が17.4%で、何かしらの孤独を36.4%の人が感じていた。孤独を感じ始めたきっかけ(複数回答)を聞くと、「1人暮らし(22.5%)」、「家族との死別(20.7%)」、「病気やケガなど心身の重大なトラブル(17.2%)」などが多かった。

孤独感を「しばしば・常に感じる人」について様々な要素からみると、年齢階級別では30代の7.9%が最も割合が高く、20代の7.7%が次いで高かった。一方、70代は、「しばしば・常に感じる」人が1.8%と最低。男女別では、男性が4.9%、女性が4.1%となっている。婚姻状況では、「未婚」の9.6%と「離別」の8.1%が「既婚(2.4%)」や「死別(3.4%)」と比べて高い割合を示した。さらに、同居人の有無では、「いる」が3.7%なのに対し、「いない」は8.7%と倍以上の割合に、相談相手の有無では「いる」が2.9%で「いない」が23.6%と8倍以上の開きが見て取れる。

また、就業状況をみると、「仕事なし(失業中)」の人の割合が12.5%と最も高く、「派遣社員」の8.7%がそれに続いた。そのほか、世帯年収では「100万円未満」の7.3%を皮切りに、低年収から高年収にかけて孤独を感じる割合が概ね下がっていく傾向が示された。

 

※ 調査結果より引用


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