■ポイント□
〇コロナ禍で学生が〝今自分たちにできることは何か〟
〇病院職員と協力して実現
〇各病棟のデイルームなどに折り紙配布箱設置、協力呼び掛ける
横浜市立大学の病院ボランティアグループの学生が、病院に入院中の患者と一緒に作り上げたYCUキャラクター『ヨッチー』のフォトモザイクアートが完成した。
ボランティアグループの学生が、コロナ禍でもできるボランティア活動を考え「折り紙プロジェクト」を立ち上げ、昨年6月に活動をスタート。病院の入院患者や家族、同大学生や教職員から集めた約2000枚の折り紙作品で使ったフォトモザイクアートが今年3月22日に完成し、同大附属市民総合医療センター(センター病院)の本館入口と同大金沢八景キャンパスに飾られている。
2020年夏、同大ボランティア支援室の呼びかけで、25名の学生をメンバーとする病院ボランティアグループが立ち上がった。新型コロナウイルス感染症により病院内での活動が制限されるなか、学生が〝今、自分たちにできることは何か〟を自身で考え、病院職員と協力して実現したのが「折り紙プロジェクト」。
このプロジェクトは、面会制限等により不自由さを感じている患者に、折り紙作りをとおして、少しでも楽しい時間を過ごしてもらうことを目的に活動を進めてきた。感染防止のため学生は病棟に立ち入れないため、「折り紙キット」を作成し、SNSを利用して折り方の動画を配信するなど、患者さんにも参加してもらえる工夫を重ねた。
病院職員の協力を得て各病棟のデイルームと、金沢八景キャンパスのYCUスクエア1階やシーガルセンター1階学食前に折り紙の配布箱・回収箱を設置し協力を呼び掛けたことで、フォトモザイクアートを作成するのに充分な折り紙を回収することができた。