日本科学未来館は3月26日㈯、全国の高校生がオンラインで集い、地域の環境問題への取り組みを共有する『高校生ちきゅうワークショップ2022~恵みと災いをもたらす自然のなかで、どう生きるのか?~』を開催する。自然災害が頻発するなか、いかに自然の恵みを持続的に享受していくのか。これからの地球で暮らしていくための知恵を、次世代を担う若者たちが探る。
ワークショップは、〝自然環境の探究〟や〝災害の課題〟に取り組む北海道から沖縄まで日本各地の高校生約約100名をオンラインでつなぎ、コメンテーターを交えた高校生同士の交流の機会をつくる。
①自然災害、②地球環境・海洋環境、③社会・伝承・歴史のテーマ別の分科会で、各参加高校生から、それぞれの活動での課題意識や悩み、新しい活動のアイデアなどを共有してもらい、それらを出発点として議論。その後の新しい活動につながるヒントをそれぞれが得ることを目的としています。
「河川や海のマイクロプラスチック問題(宮城県、愛知県、兵庫県、岡山県、広島県)」「地層と火山噴火(埼玉県)」「台風による水害と親水公園の再生(宮城県、京都府)」「避難所生活や避難所における感染症対策(福島県、愛知県)」「原子力災害からの復興(大阪府)」「津波避難タワーと街づくり(静岡県)」「赤土流出と水質汚染によるサンゴと海への影響(沖縄県)」などの活動が共有される予定。さらに、地域を超えた他校との共同研究などへ発展するような、学校間交流や共同研究活動を促す。
ワークショップに企画から関わる東京海洋大学デンマーク超深海研究所の北里洋氏は「これからの地球に生きる高校生が主体となり、地球の恵みを持続的に受け、地球で起こる自然災害や人為的に引き起こす諸問題に対処するにはどうすればいいのかを考えてほしい。そして、地球規模の課題を身近な事例と結びつけて自分ごとにし、皆と対話し、そして行動に結びつけることを期待します」と話している。