京都大学の牧野晶子ウイルス・再生医科学研究所助教、デザイン・ユニットCOCHAE、合同会社SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS、三宅文子アート・プランナーらのグループは、科学教材「ウイルスおりがみ」を発表し、希望者に抽選で無償配布する。
ウイルスおりがみは、おりがみを折ることでウイルスの面白さを知ってもらうことを目的とした科学コミュニケーションツール。ウイルスおりがみには、案内役の指人形ウイちゃんとルースくんを含む、6種類のおりがみが含まれており、ウイルスの基本、構造の面白さ、役に立つウイルス、生き物の中にいる多様なウイルスについて学ぶことができる。
また、学習シールシートを通じて生態系にいるウイルスについて知ることも可能。付属の冊子には、ウイルス研究者らによる解説に加えて、SNSと連動した空想ウイルス創作シートが掲載されている。
2月28日からWebフォームに申し込みのあった希望者に抽選500部が無償配布される。受付期間は3月20日午後11時59分まで。
科学教材「ウイルスおりがみ」には、正方形のおりがみ6種、学習シールシート、解説冊子が含まれている。おりがみは、案内役のウイちゃんとルースくんの指人形、2種類のウイルスに変形するめんこ型おりがみ、立体バクテリオファージ、ウイルスを内包するマダニ、ウイルスちよがみの6種類。
ウイちゃんとルースくんは、擬人化されたウイルスで、ウイルスを構成するタンパク質と核酸のモチーフがちりばめられている。変形するめんこ型のおりがみは、エンベロープウイルスとノンエンベロープウイルスが折り方でトランスフォーム、エンベロープとノンエンベロープの違いを理解する助けになる。
立体バクテリオファージは、宇宙探索機のようなウイルスの形を楽しむおりがみ。マダニおりがみには内側に多様なウイルスが描かれており、生き物の体の中にいる色々なウイルス、ウイルス叢について直感的に知ることができる。
ウイルスちよがみを使って好きなかたちを自由に折ることで、さまざまなウイルスの幾何学模様的な美しさを見ることが可能。学習シールシートでは、ウイルスのシールを生態系の生き物に貼り付けることで、生態系の中にいるウイルスと宿主特異性について学ぶ。
付属の冊子には、ウイルスの基本知識の解説、バクテリオファージ解説、マダニウイルスとウイルス叢に関する解説、ウイルス研究の面白さや可能性の解説後に、実際に読者が架空のウイルスを考える空想ウイルス創作シートが用意されている。巻末にはおりがみの折り図と折り方動画へのQRコードを掲載している。