2022年2月25日 【NEDO・農工大】スタートアップ創出へ相互協力覚書

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東京農工大学は2月18日、農工大発スタートアップの創出に向けた支援やスタートアップ支援人材の育成などに連携して取り組むことに合意し、相互協力の覚書を締結した。ビジネスプランコンテストなどを通じて大学発スタートアップの創出を促進するとともに、スタートアップ支援やオープンイノベーション推進のための人材育成などを実施する予定。このような取り組みにより、NEDOと農工大はスタートアップエコシステムのさらなる裾野拡大やイノベーション創出環境の整備に貢献する。

産業技術でのイノベーションの担い手として知的財産や研究開発成果などの技術シーズを有する大学への注目が高まるなか、それらを社会実装する手段として、大学発スタートアップの創出・育成が重要視されている。NEDOはこうした現状を踏まえ、大学発スタートアップや起業家への支援に積極的な大学と相互協力について覚書を順次締結し、大学と連携したスタートアップ支援に取り組んでいる。

この一環として、NEDOと農工大は農工大学発スタートアップの創出に向け、相互協力する覚書を締結した。ビジネスプランコンテストなどによるスタートアップの創出促進をはじめ、スタートアップ支援やオープンイノベーション推進のための人材育成などに取り組む予定。NEDOと大学による起業家支援の相互協力に関する覚書としては、金沢大、千葉大などに続き15例目となる。

NEDOと農工大はこうした取り組みを通じて、研究開発型スタートアップが次々と誕生し成功事例を積み重ねるスタートアップエコシステムのさらなる裾野拡大と、イノベーション創出環境の整備に貢献する方針だ。

覚書締結に伴い、農工大の大学発スタートアップ創出に向けたビジネスプランコンテストや、NEDOの「NEDO Technology Commercialization Program(TCP)」が連携し、農工大発スタートアップの創出に向けた支援を行う。

また、研究開発型スタートアップのための伴走型支援人材やオープンイノベーション推進人材の育成にも取り組む。NEDOが実施する高度専門支援人材の育成事業やオープンイノベーション・ベンチャー創造協議会(JOIC)の活動などに農工大の人材を優先的に受け入れ、研究開発型スタートアップのための伴走型支援やオープンイノベーション推進のための人材を育成する。

さらに、農工大発スタートアップや起業を目指す人からの相談に対し、NEDOカタライザー(NEDOが委嘱した、スタートアップ支援経験の豊富な有識者(技術経営アドバイザー))を無料で派遣する。


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