千葉県柏市は今月から、新型コロナウイルスワクチンの追加接種の予約を取りたい高齢者をボランティアとともにサポートする取り組みを始めた。
「高齢者はインターネットでの予約が苦手。その手助けが必要と考えた」
柏市の担当者はこう話す。高校生以上の学生を中心にボランティアを集め、今月1日から追加接種を希望する高齢者への支援を展開している。会場の端末から予約できるようにし、スマートフォンやタブレットを持ち込む人にも必要な協力を行っている。取り組みが好評なこともあり、今月7日から支援会場を市内8ヵ所まで増やして体制の強化を図った。
追加接種の予約受け付けは先月26日に始めたが、電話が殺到して対応しにくい状態になったという。ウェブ予約を可能としているものの、主に高齢の市民から「やり方が分からない」などの声が寄せられていた。
ボランティアは今月28日までサポートを続けていく。参加した学生は、「一人ひとり異なる対応が必要。色々な人と接することができて楽しかった」「沢山の人に感謝されてうれしかった」「柏市に引っ越してきて何も知らなかったが、住民と会話が弾み街に良い印象を持った」などと振り返った。
会場を訪れた高齢者は、「何度も電話をかけたがつながらなかった。ここに来たら10分で予約が終わった。ありがたいです」と笑顔をみせた。