名城大学人間学部の伊藤俊一(としかず)教授(日本中世史専攻)の著書『荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで』(中公新書)が「新書大賞2022」の3位に選ばれた。
中央公論新社が主催する「新書大賞」は、1年間に刊行された全ての新書から最も優れた親書を選ぶもの。15回目となる今回は、2020年12月から2021年11月に刊行された新書を対象に、有識者、書店員、各社新書編集部員、新聞記者など105人が投票。その結果、硬派の本としてはベストセラーといえる売れ行きで話題となっている『荘園』が3位に選出された。
荘園とは、公家や寺社、武家など支配層の私有農園を表わす。同書を読むと、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代の土地所有構造もよく理解できる。