文化庁は、選定保存技術発信事業「日本の技EXPO~文化財を守る自然の素材と匠(たくみ)の技術~」のギャラリー展示を2月5日㈯・6日㈰に東京・丸の内の東京国際フォーラムロビーギャラリーで開催する。令和2年12月にユネスコ無形文化遺産に登録された〝伝統建築工の匠:木造建造物を受け継ぐための伝統技術〟を紹介する。
ここ数年、文化財の保存に欠くことができない伝統的な技術や技能について、伝承者の養成や原材料の確保などが困難になりつつある。このため、文化庁では、〝文化財の保存技術〟のうち、保存の必要があるものを「選定保存技術」として指定。その技の保存・伝承を図っている。
また、修理技術者や原材料の確保などのための5か年計画である『文化財の匠プロジェクト』を進めている。
この事業は、文化財の保存技術の重要性や、伝承者の養成、文化財の修理、原材料の道具などに関する現状をより多くの人々に理解してもらうとともに、選定保存技術の未来の伝承者・理解者の拡大などにつなげることを目的としている。