豊橋技術科学大学は、文部科学省情報ひろば企画展示室で、1月4日から「豊橋式バイオガス発電システム」を中心とする企画展示を実施している。2月8日まで。
同システムは、中小事業者でも扱えるシンプルな構造で、文科省先導的創造科学技術開発費補助金プロジェクトにより知見を得た技術を基に、クロスアポイント制度を活用した教員が中心となる産学融合により開発した。
現在、社会実装(養豚農家に4件、農協に1件を設置、酪農家に1件を建設中)を進めている。これは補助金を必要としない事業採算性を考慮した低廉化システム。売電収入が目的ではなく、バイオマスの有効活用、廃棄物の処理費や臭気問題の軽減、水処理の安定化、養豚農家の存在価値向上などが実現でき、各地域の特性に応じた資源循環やエネルギー地産地消などのニーズに対応ができるという。
同大では、新しい市場の開拓や形成が期待できると考えており、今後は、この取組を全国の工業高専を起点として、各地域に展開するとともに高専のプレゼンス向上を推進する。