近畿大学附属湯浅農場(和歌山県有田郡湯浅町)は今年開設70年を迎えることを記念し、本館の建て替え工事を行った。実習や研究のために訪れる学生らのため、100人収容の講義室や三つの実験室を完備するとともに、宿泊室・カフェテリアも備え、学生や研究者の研修施設としても活用することができる。1月14日に完成した新本館の竣工式典をに挙行した。
近畿大附属湯浅農場は、昭和27年(1952年)、和歌山県有田郡湯浅町に農芸化学研究所として開設。昭和34年(1959年)に附属湯浅農場となり、今年で開設70年になります。節目の年を迎えたことを記念して、本館の建て替え工事を行った。
附属湯浅農場では柑橘や熱帯果樹を中心とした農場産物等の研究を行っており、本館は主に実習や卒業研究で訪れる学生の教育施設として使用している。産学連携を実施する企業関係者や見学等で来場する学内外の学生・生徒も多く、コロナ禍前には年間約600人が訪れている。
今回完成した新本館は、3階建てであり、1・2階は教育・研究施設として約100人を収容できる講義室や三つの実験室を備えている。3階には、学生・教職員や共同研究者が実習や研究を行うための研修施設(宿泊室・カフェテリア)がある。また、北側と南側のレンガ調の外壁には、農場の主要作物である「近大みかん」と「近大マンゴー」のイメージがあしらわれている。