国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)は、(公社)日本パブリックリレーションズ協会主催の「PRアワードグランプリ2021」で、最高賞であるグランプリを受賞した。
登録者17万人以上のYouTubeチャンネル「まてりある‘s eye」の高い訴求力を活用し、一般公開や材料コンテストで多くの若者に材料科学の魅力を訴えかけたことが高い評価を得た。また、こうした取組がきっかけとなり、材料系の大学に進学したとする若者が数多く現れるなど、次世代の行動に変化を起こした広報活動により、応募数73件の中からグランプリに選ばれた。
同アワードは、通常、PR会社が関与する企業や団体の広報活動に贈られるが、今回、国の機関が単独で行った施策がグランプリを受賞する初の快挙となった。また、国の機関がグランプリを獲得するのもアワードの歴史の中で初となる。
「PRアワードグランプリ」は、わが国のコミュニケーション技術の質的向上とPRに対する一層の理解促進を図ることを目的として、日本パブリックリレーションズ協会によって毎年実施されている。
PRのプロに求められる4項目(①課題解決のための戦略性、②独創性、③活動内容の専門性または完成度、④社会への影響力の高さ)をもとに、PRの専門家が、優秀な企業や団体等をグランプリ(1点)、ゴールド(2点)、シルバー(5点)、ブロンズ(7点)に選定している。
NIMSでは、今回の受賞を励みに、物質・材料研究の成果創出に加え、将来の材料研究を担う若手の育成に一層尽力する構えだ。