2022年1月7日 【金沢大】心エコー図の専門医が不足する地方で遠隔診療を可能に 画像伝送の実証実験

 

金沢大学附属病院検査部の森三佳助教と先端医療開発センターの野村章洋特任准教授らの研究チームと㈱NTTドコモは共同で、モバイルを活用した高画質映像伝送機材を用いて経食道エコー画像の遠隔地へのリアルタイム伝送の実証実験を実施した。

この研究では、経カテーテル大動脈弁置換術で、ドコモが提供する高画質映像伝送システム『LiveU(ライブユー)』を用い、手術室外にいる医師へリアルタイムで経食道エコー図画像を送信しても画質が手術室と同様であり、遅延の問題もなく判読できることを確認した。また、手術室外の医師は映像を確認しながら、テレビ会議システムを介して手術室の医師やスタッフにコメントや指示を円滑に実施することができた。

この実証実験は、心エコー図の専門医が不足している地方で、高画質画像伝送システムによる遠隔医療の可能性を検証するもの。今後一層遠隔診療に対するニーズは高まると想定されており、医療現場での実運用を見据えた実証に取り組みながら、遠隔経食道エコー画像伝送システムの社会実装に向けた課題の抽出や運用方法の検証を引き続き行う。

この実証実験は、ドコモが2020年9月30日に発表した「5Gを活用した映像伝送ソリューションの医療機関向けモニタープログラム」を活用した取組として行われた。


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