文化庁は、「生活者としての外国人」のための日本語教室空白地域解消推進事業の一環として、外国人が生活場面に応じた日本語を学習できるICTを活用した教材を開発・提供している。今回、同教材に新たに4言語(韓国語、タイ語、ミャンマー語、モンゴル語)を追加して、合計14言語で公開した。文化庁では、こうした取組を通して、各国言語を使用されている人々に対して、効果的な日本語学習を提供することとしている。
わが国の在留外国人は、約282万人(令和3年6月末)。新型コロナウイルス感染症の影響はあるものの、増加傾向にあり、日本語教育に対するニーズが高まっている。しかし、地域によっては「生活者としての外国人」対象の日本語教室がない市区町村が多数ある。
そのため、空白地域に住む外国人等を対象として、生活に必要な日本語の学習機会を提供することを目的とし、日本語学習サイト『つながるひろがる にほんごでのくらし』(通称:つなひろ)の開発・提供を行っている。
同サイトでは従来、10言語(英語、中国語(簡体字)、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語、フィリピノ語、ネパール語、インドネシア語、クメール(カンボジア)語、日本語)で対応していた。今回、この10言語に加えて、4言語(韓国語、タイ語、ミャンマー語、モンゴル語)を追加して、合計14言語で公開した。