総合人材サービスを展開するウィルオブ・ワークが、介護業界に特化したM&Aの仲介に力を入れるブティックスとの業務提携を発表した。共同で「介護M&Aマッチング支援サービス」の提供を開始する。
介護人材の派遣・紹介、資格取得スクールの運営、外国人材の採用支援などを行うウィルオブ・ワーク。「今回の業務提携により、介護業界の人材課題だけでなく、事業者の経営課題の解決にも向き合っていく」という。
ブティックスは介護M&Aの成約、仲介の実績を積み上げている。ウィルオブ・ワークは事業の拡大、承継を目指している顧客に対し、課題となりがちな人材難の解消のサポートなどで強みを発揮していく計画だ。
サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームなどの生存競争は激化の一途を辿っている。入居率の低下や人件費の上昇に頭を悩ませていたり、介護報酬改定を含めた経営環境の悪化に苦しんでいたりする事業者は多い。高齢化が進み、小規模な事業者が〝後継者問題〟を抱えているケースも珍しくない。
近年、介護M&Aが増加している背景だ。ウィルオブ・ワークはこうした傾向が今後も続き、「さらに加速する」と睨んでいる。
両社はサービスの開始にあたり、12月15日(水)に無料のオンラインセミナーを開催する予定。テーマは「介護業界の事業継承の〝リアル〟を知る」。ブティックスの速水健史常務取締役が、事例の紹介なども交えてM&Aの実態を詳しく解説するという。