東北大学は、NTTドコモと共同開発を進めている口腔疾患のリスクを推定(特許出願中)するAIの実証実験を11月13日から愛知県豊田市で行っている。
東北大とドコモは一昨年4月に生活習慣病や歯の喪失を引き起こす口腔疾患を早期発見できる社会を目指し、歯周病や顎関節症などの口腔疾患リスクを推定するAIの共同研究を開始した。開発中のAIは歯茎の写真から歯周病のリスクを、開口運動を撮影した動画から顎関節症のリスクを推定している。
利用者はドコモが提供する「健康マイレージ」に搭載予定のAIを使ってアプリ上でこれらの写真や動画を取得してリスクを推定するとともに、検診会場等で同様に推定することも可能。今回の実証実験では、会場で実施する予定。
この実証は、豊田市とドコモが「豊田市つながる社会実証推進協議会」の取組として、高齢者の〝ミライの健康〟と〝イマの見守り〟を提供する実証実験の中で行われている。実証実験を通して利用者の満足度とAIのリスク推定結果等からサービスの実現性などを検証し、2022年度を目途に実用化を目指している。