東京薬科大学は、文科省大学教育再生加速プログラム事業の一環として、卒業生約2万人を対象に実施した大規模な卒業生調査の成果について、『卒業生調査レポート』特設サイトを開設した。
この調査は、東京薬科大での学生生活が、入学前の学習習慣からどのような影響を受け、卒業生にとっての現在のキャリアや暮らし、さらには現在の知識や能力の水準に対して、どのような影響を及ぼしているのかを明らかにするために設計されている。
特設サイトでは、三つのテーマ(①大学の学びは仕事に役立つのか、②どのような学び方が望ましいか、③卒業生の反省と授業改善の提案)に絞り、調査結果の一端を紹介している。東京薬科大の実像を社会に発信するだけでなく、調査に回答した卒業に調査結果を報告するとともに、在校生の学びの道標になることを期待しコンテンツが構成されている。
調査では、男女ともに政府統計と比較して生涯所得が高いことが確認された。一方で、年収や仕事の満足度にばらつきがあることも確認。大学での学びは年収や満足度に直接的な効果をもたらさないものの、〝現在身に付けている能力(社会人力)〟を確実に高めていることがわかった。