2021年11月9日 【科学未来館】12月に「小惑星リュウグウの〝かけら〟大公開」

日本科学未来館(略称:未来館 館長:浅川智恵子)は、12月4日から13日まで、特別企画『帰還一周年 「はやぶさ2」カプセル&リュウグウの〝かけら〟大公開』を開催する。昨年12月に帰還した小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセルと、持ち帰った小惑星のサンプルの一部を、初めて同時一般公開する。「はやぶさ2」の軌跡をたどるとともに、現在、進められているサンプルの分析、研究の現場を紹介する。

「はやぶさ2」は約52億キロに及ぶ宇宙の旅の末に、小惑星リュウグウで採取されたサンプル約5.4グラムを地球に持ち帰ることに成功した。今回、宇宙航空研究開発機構(JAXA)協力のもと、約1~2㍉の大きさのリュウグウの〝かけら〟とともに、サンプルを入れておくための特別な容器やパラシュートなどが収められたインスツルメントモジュール、カプセルの頭脳ともいえる搭載電子機器部、大気圏に突入するときの加熱からカプセルを守る前面ヒートシールドのレプリカ、などを展示する。

小惑星リュウグウは、太陽系の初期の状態を比較的とどめていると言われており、このサンプルを分析することで、太陽系の起源の理解が進むと期待されている。展示では、初期の分析で見えてきた最新の研究成果についてパネルで紹介するとともに、持ち帰ったサンプルの特徴を整理、分類する「キュレーション」と呼ばれる作業を担う、JAXAの専門作業グループの取り組みも紹介する。


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