横浜国立大学は、京浜急行電鉄㈱、横浜市、日産自動車㈱とともに、横浜市金沢区富岡エリアで「乗合型移送サービスとみおかーと実証実験」を11月1日に開始した。三井住友カード㈱、㈱小田原機器、あいおいニッセイ同和損害保険㈱の協力のもと実施するもの。
横国大と京急電鉄、横浜市は、急勾配な坂道や狭あいな道路が多く、バス停や鉄道駅へのアクセスが容易でない地域があるなど、交通課題を抱えた同地区で、2018年から実証実験を継続的に行っています。2019年からは日産自動車が参画し、地域に適した運行方式の検証を進めてきた。
今年度は、本格運行に向けた最終段階と位置付け、過去3ヵ年の実証実験結果を踏まえ、利用ニーズが集中している坂道を中心としたコースと駅から遠い住宅地へのコースに集約し、手挙げによる自由乗降での有償実証実験を行う。利用者から要望の多かった朝夕の運行時間帯の拡大、小人運賃の導入等に加え、キャッシュレス決済(Visaのタッチ決済、二次元バーコード決済)を導入し、さらなる利便性の向上を図る。
また、実証実験では新たに、横国大とあいおいニッセイ同和損保の共同研究により、とみおかーとに乗車のたびにポイントが貯まる外出促進アプリ『とみおかーと Moove』を導入。獲得したポイントはカフェチェーン店やコンビニで利用できるクーポン券等と交換可能で、徒歩や自転車移動等でもポイントが獲得できる。アプリを通して取得する移動履歴等は本実証実験の分析に活用する。
この実証実験は、京急電鉄と横国大が締結した産学連携協力推進協定、横浜市と京急電鉄が締結した「京急沿線(横浜市南部地域)における公民連携のまちづくりの推進に関する協
定」に基づき、地域活性化に寄与し住みよいまちづくりを目指すもの。