2021年10月19日 【東工大】50㎏級の技術実証超小型衛星『ひばり』を開発

 

東京工業大学工学院機械系の松永三郎教授を中心とする研究チームは、50㎏級の技術実証超小型衛星『ひばり』を開発した。可変構造を利用した姿勢制御・軌道制御「VSAC(Variable Shape Attitude Control)」の軌道上技術実証を目的としており、4枚の可動太陽電池パドルを動かした際の反動で姿勢変更を行う。また、パドルを展開したりすぼめたりすることで、大気抵抗を調整し、軌道制御にも応用できる。

『ひばり』は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の革新的衛星技術実証2号機の実証テーマとして採択されており、今年10月以降にイプシロンロケット5号機で内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる。

投入予定軌道は近地点高度547㎞、遠地点高度565㎞、降交点地方太陽時9:30の太陽同期軌道。宇宙空間でVSACの技術実証を行う。さらに、観測装置としてパドルの動作を確認するための小型カメラをはじめ、精密姿勢誘導のための可視光望遠鏡、さらにエイブリック㈱(東京都港区)と共同で開発した紫外線カメラを搭載している。

北極や南極上空のオーロラからの紫外線放射を撮影し、地球磁気圏と荷電粒子の相互作用の現場を観測するなど、革新2号機のミッション実施を予定している。

 


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