近畿大学は、産学連携の拠点であるアカデミックシアター内の『ACT(アクト)』で、学生・教職員・企業・地域住民が協働して、新たな社会価値を生み出すことをめざす「ACTプロジェクト」を展開している。同大では、コロナ禍で対面での交流が難しいなかでも、プロジェクト間の交流を図るため、「オープンACT」というイベントを昨年度から実施している。2回目の開催となる今年は、バーチャル空間での交流機会を提供しているクラスター㈱のプラットフォーム「cluster(クラスター)」を用いて、10月15日にバーチャル空間で「オープンACT」を開催した。
今回イベントを開催するバーチャル空間には、ACTプロジェクトを紹介する28の部屋と大ホールを用意。参加者はアバターを通じて興味のあるプロジェクトの部屋に入り、プロジェクトメンバーとコミュニケーションを図った。
また、基調講演では、SDGs達成に取り組む人たちの支援を行っている、認定NPO法人very50代表理事の菅谷亮介氏に登壇してもらうため、SDGsをテーマに、三つのACTプロジェクトの代表者が集まりパネルディスカッションを行う。
ACTプロジェクトでは、学生・教職員・企業・地域住民が協働することで、新しいものを生み出すことを目指しているが、コロナ禍で交流が難しいため、このようなバーチャル空間を用意した。
イベント以降も、バーチャル空間での交流を続け、コロナ禍でも交流を絶やさず、プロジェクト活動の可能性を広げる。
《ACTプロジェクト》アカデミックシアター内には、ACTと呼ぶ42のガラス張りの小部屋があり、そこを活用して社会の諸問題を解決に導くためのプロジェクトが行われている。
毎年学内公募でプロジェクトを募集し、年間30件を採択。学生・教職員・企業・地域住民が協働し、新たな社会価値を生み出すことをめざして活動しており、関連するイベント数は年間150回にものぼる。
ACTプロジェクトの一つであるUHA味覚糖㈱との産学連携では、共同で立ち上げたKISS LABOで、化粧品や食品の開発を行うなど、産学連携での取り組みを多数行っている(https://act.kindai.ac.jp/act_activity/)