2021年9月13日 【文化庁】「宮内庁三の丸尚蔵館収蔵作品」展10月9日から 国文祭・芸文祭りみやざき応援プログラム

文化庁は、国文祭・芸術祭みやざき2020の特別応援プログラムとして「皇室と宮崎~宮内庁三の内尚蔵館収蔵作品から~」を10月9日から12月5日まで宮崎市船塚の宮崎県立美術館コレクション展示室3で開催する。今年度から積極的に取り組むこととしている三の丸尚蔵館収蔵品の地方展開のうち、国民文化祭開催地で実施する初の展覧会となる。

宮内庁三の丸尚蔵館では現在、新施設の建設工事が進められている。この新施設が完成するまでの期間においても三の丸尚蔵館の収蔵品を多くの人々に見てもらい、皇室と日本文化に親しんでもらうため、三の丸尚蔵館の収蔵品を紹介する展覧会を各地で実施することとしている。

特に近代で、皇室と各地域が何かしらの縁で結ばれてきたことに注目し、それぞれの地域から皇室に献上された品々、その地域出身あるいは活動した作家の品々など、各地域に縁の深い作品の紹介を通して日本文化の一側面を見直す。同時に、所蔵の名品を加えて、皇室により親しんでもらいたいと計画するもの。

同展では、宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する近代絵画・工芸の品々を紹介する。日本画では、皇室とゆかりの深い宮崎県を舞台にした横山大観らによる《肇國創業絵巻》と野田九浦《日向御聖蹟絵巻》をはじめ、橋本雅邦や上村松園、川合玉堂など巨匠たちの作品が並ぶ。また、洋画では和田英作や中沢弘光など九州ゆかりの画家、児島虎次郎の代表作《なさけの庭》など秀逸な作品を紹介。彫刻・工芸作品では、高村光雲と山崎朝雲の写実的な木彫のほか、皇室の御慶事に意匠を凝して作られたボンボニエールの数々を観覧することができる。

 


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