近畿大学経営学部(大阪府東大阪市)経営学科教授の古殿幸雄ゼミの学生と㈱宇治園(大阪府大阪市)は、産学連携プロジェクトとして、薬膳茶11種類、日本茶1種類を詰め合わせた敬老の日向けのギフトセット『日めくり身繕茶(しんぜんちゃ)』を開発した。この商品は、9月20日までの期間限定で、宇治園の店舗やオンライン等で販売している。
古殿ゼミの学生6人は、今年3月から㈱宇治園と連携し、敬老の日に贈る新商品の開発に取り組んできた。商品のコンセプトは、〝健康でいてほしいと願う人の思いや、孫から祖父母までの世代の絆をつなぐギフト〟。
長寿と健康を意識した薬膳茶11種類、日本茶1種類の茶葉を日替わりで楽しめるように詰め合わせ、アドベントカレンダーからヒントを得て、薬箱に障子とカレンダーを組み合わせたパッケージを提案した。アドベントカレンダーは、12月25日のクリスマスの日に合わせて、12月1日から毎日一つずつ開けながら中にあるお菓子やプレゼントを楽しむ暦。
引き出しには茶葉の小包装が入った6センチ平方メートル小さな箱を入れ、外枠に茶色を、12個の小箱には日付入りのシールをめくると白色が現れることで、障子のように見える様に仕上げている。
この取組では、学生は商品企画から原価計算、商品販売までを担当しており、商品化して販売するまでの全体の流れを体験することで、企画力だけでなくマーケティング力も培う。