東京工業大学は、インターネットで誰でも無料で受講できる大規模オンライン講座(MOOC、ムーク)の4コースの内容を最新版に改訂し、5月から6月にかけて順次、リニューアル開講した。受講者にとって、より分かりやすく、最新の研究成果も取り入れた講義。以前は日本語だった講義もすべて英語となり、MOOC配信プラットフォームedXで配信されます。
リニューアルしたのは、①科学技術・AI倫理、②電気電子工学入門、③ベーシック・ジャパニーズ・シビル・ロー、④ビジネス・アーキテクチャー入門-の4コース。
このうち今年5月にリリースした「科学技術・AI倫理は、2017年6月から提供されていたもので、教材や講義は日本語で行われていた。工学的倫理観と倫理的意思決定のためのセブン・ステップ・ガイドなどさまざまなトピックを扱っており、最近ではAI/データ倫理の講義も追加されている。
今回の改訂で大きく変わったのは、もともと日本語で収録されていた講義動画を、グーグルのテキスト読み上げ機能を使って英語にダビングしたこと。また、「AIとデータの倫理」の動画を更新し、「社会的善のためのAI(AI for Social Good)」の講義を追加した。
6月に再公開したのは、「ビジネス・アーキテクチャー入門outer」。このコースでは、エンタープライズオトロジーの代表的な手法であるDEMO(デザイン・アンド・エンジニアリング・メソドロジー・フォー・オーガナイゼイションズ)を紹介している。
また、さまざまなケーススタディが追加されたことで、学習者はその概念をより深く理解し、対象となるシステムへの適用方法を学ぶことができる。
改訂版コースでは、DEMO‐3の名称が主に使用されている。また、新たに改訂されたエンタープライズオトロジーの教科書に付随する新しい方法論に興味を持つ学習者のために、DEMO-4という新しい命名法も導入されている。また、今回の改訂では、DEMOシステムを使ったセルフ・イニシエーションに関する特別講義が追加された。