理化学研究所バイオリソース研究センター(理研BRC)は、今年設立20周年を迎えた。設立以来、同センターは、〝信頼性〟〝継続性〟〝先導性〟を信条として、先端的で高品質なバイオリソースを収集・整備し、国内外の大学や企業を含む1万3千に及ぶ研究機関(組織)に通算27万件を超えるバイオリソースを提供してきた。生命科学とイノベーションのための重要な研究基盤となるこの活動により、理研BRCはバイオリソース事業を推進する公的な中核的機関として世界に広く認知される存在となっている。
設立20周年という節目に、理研BRCは、これまでの関係者の支援に深く感謝するとともに、これまでの活動を振り返り今後の事業や研究開発に活かすため、記念式典、公開シンポジウム、記念誌編纂など、設立20周年を記念するさまざまな催しを企画している。
記念式典は10月19日、記念シンポジウム「バイオリソースが駆動する生命科学とイノベーション」を翌20日から22日にそれぞれオンライン開催する。また、20年記念誌の作成も予定している。
公開シンポジウムなどの一部の催しは、新型コロナウイルス感染症の流行によりオンライン形式での開催となるが、センターでは、「より多くの関係者に参加してもらい、バイオリソース事業や研究開発等の活動に対して意見や指導を賜れば幸い」としている。