室伏スポーツ庁長官は、9月から10月にかけて三重県で開催する予定だった国体と全国障害者スポーツ大会が、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い中止する異なったことを受けて、「中高生の努力が次のステップにつながるよう、関係団体とともに支援をしていく」とのコメントを発表した。
国体等の中止は、8月25日に開催された日本スポーツ協会会長、日本障がい者スポーツ協会常務理事、三重県知事との4者協議で決まった。
スポーツ庁では、国民体育大会・全国障害者スポーツ大会は、スポーツ基本法にも位置付けられた重要な大会と考えており、開催を心待ちにして練習をしている選手も多くいることから、感染症対策を十分に取りつつ、開催できないか検討してきた。しかし、最近の新型ウイルスの感染拡大を受けて、今回は開催県である三重県の意向を重く受け止め、主催4者で協議した結果、断腸の思いの中で開催を中止することで合意した。
室伏長官は、「国民体育大会・全国障害者スポーツ大会に向けて練習を重ねてきた選手の皆さんにおかれましては、国体は2年、全国障害者スポーツ大会は3年連続で中止という判断を受けて、戸惑いや喪失感があることは、想像に難くないところです」と中高校生の気持ちをおもんかばった。
その上で、「夢の舞台を目指し、継続された努力や、築き上げた仲間との絆は、かけがえのないものです。少しでも前向きに捉え、今後に繋げてゆけるよう、取り組んでいただきたいと思います」と、激励の言葉を振り絞った。
また、中高生が両大会に向けて努力したことが、次のステップにつながってゆくよう、関係団体と共に支援する意向を表明した。