2021年8月24日 【萩生田大臣】高輪築堤跡の史跡指定「喜ばしい」、保存活用へ関係者と連携強化

 

萩生田光一文部科学大臣は、文化審議会で高輪築堤跡を「旧新橋停車場跡及び高輪築堤跡」として史跡に指定することが答申されたことについて、「大変喜ばしく思う」と歓迎の意を表明した。

高輪築堤跡は、明治5年(1872年)9月12日にわが国初の鉄道が新橋・横浜間に開業した。この日は新暦10月14日で、「鉄道の日」になっています。東アジア初の鉄道の総延長は約29㎞あり、そのうち約2.7㎞は、海上に堤を築いてレールを敷き、その上を蒸気機関車が走った。この海上鉄道敷の遺構が「高輪築堤跡」で、明治日本の近代化を理解する上で大いに重要な遺跡に位置付けられている。

萩生田大臣は答申に先立ち今年2月に、5月には菅内閣総理大臣が視察した。さらに3月には、文化審議会から〝速やかに史跡指定に取り組むべき〟との建議が出されるとともに、「明治150年」関連施策アドバイザーなどからも保存を求める意見書が提出された。こうしたなか、6月に港区から史跡指定の意見具申があり、今回の答申に至った。

文部科学省は、地元東京都港区や所有者であるJR東日本をはじめとする関係者と連携しながら、国民共有の文化財として貴重である高輪築堤跡が、今後、史跡として適切な保存と活用されるよう努めることとしている。


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