世界遺産の登録を審査する国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会が、日本政府が世界自然遺産に推薦した「奄美大島、徳之島、沖縄北部及び西表島」の登録を7月26日に決定したことを受け、東海大学情報基盤センターでは、日本列島の衛星画像から西表島にズームインする3D映像を作成。ホームページで公開した。
公開された3D映像では、西表島に設置されている東海大沖縄地域研究センターの位置もよくわかるように工夫されている。
この映像を作成した佐藤康党技術員は、「映像では分解能の違ういくつかの衛星画像を組み合わせており、ズームした部分では標高データを使って西表島を3次元表示しています。西表島の地形がよくわかると思います」と説明している。
また、沖縄地域研究センターの山田吉彦所長(静岡キャンパス長・海洋学部教授)は、「今回公開された映像からは、西表島における海と山、それぞれを結ぶ川などの自然の特性をつかむことができます」「この貴重な自然を持続可能に利用するためには、世界自然遺産の指定のもと日本国民のみならず国際社会の理解を得ることが必要です。沖縄地域研究センターでは、地元竹富町とともに、Webも利用した海洋環境の教育、啓もう活動を進める計画です」と語っている。