萩生田光一文部科学大臣は、武田モデルナ社製新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種対象が、これまでの18歳以上から12歳以上へと引き下げる変更が適用されることとなったことを踏まえ、留学先ワクチン接種が必要とされている海外留学予定者が、大学拠点接種のなかで接種を受けられる留学予定者ワクチン支援事業の対象者に、18歳未満の高校生等も含めることとしたと発表した。
対象者の要件や申請に当たっての詳細な条件は、文科省のホームページに掲載予定。掲載と同時に、申請の受付を開始する。
また、モデルナ社製ワクチンの供給が遅れているとの指摘があることに対しては、今月中に2回目の接種を行うという当初のスケジュールに遅れは生じないとの見解を表明。「製造パートナーの製造上の一時的な問題により、全世界的に供給の遅れが生じていることは承知している」としたうえで、「すでにワクチン接種を開始している大学接種会場については、影響なく供給できる。各拠点では安心してワクチン接種を実施していただきたい」と述べた。
一方で、大学拠点接種について、今週までに計162大学で大学拠点接種が始まっていると説明。申請サイトへの申請はしたものの、現時点では、厚生労働省の確認が済んでいない大学への接種については、各大学等が希望する接種時期と、各大学等からの相談内容の精査を行い、適切な時期に接種を開始できるよう、関係省庁とも調整を進めているという。