7月に入り、これから夏本番を迎えるなか、熱中症への心配が高まっている。梅雨明けに熱中症のリスクがさらに高まることから、今後より一層対応をしていくことが重要。文部科学省では、これまで熱中症対策に係る取組として、熱中症の予防法や応急措置などの対処法に関する参考資料の作成、各教育委員会に対する熱中症事故の防止に関する通知の発出や指導主事向けの会議などでの注意喚起、また、コロナ禍でも運動時のマスク着用は必要ないことに関する周知徹底を行ってきた。
環境省と連携しガイドラインを策定
これらの継続的な取組に加え、今年5月には環境省と合同で学校での熱中症対策ガイドライン作成の手引きを取りまとめた。手引きは、教育委員会等の学校設置者が、各地域での特性等を踏まえ、独自のガイドラインを作成する際に活用。さらに、学校が危機管理マニュアルの策定・改善を行う際にも、熱中症対策に関する最新の事例などを参考にしてもらうことを想定している。
具体的内容として、熱中症警戒アラート発表での学校での対応や、暑さ指数をもとにした学校行事の運営ルールをあらかじめ策定することなどを盛り込んでいる
文科省では、この手引きを学校関係者らに活用してもらうため、SNS、メルマガ、要請、説明などさまざまな機会で周知する方針だ。