萩生田光一文部科学大臣は、早稲田大学など都内私立大学を訪問し、新型コロナウイルス感染症ワクチンの大学拠点接種や教育研究活動の状況について視察を行った。早稲田大と昭和女子大・テンプル大ジャパンキャンパスをそれぞれ訪問。視察前日にワクチン接種を開始した早稲田大では、実施状況を確認し、現場では整然と順調に学生や教職員へのワクチン接種が実施されていることを確認した。
また、ワクチン接種会場となっているリサーチイノベーションセンターで行われている世界最先端の産学連携研究の現状も視察。同センターでは、企業と共同して、社会ニーズに合致する優れた成果をあげている研究の事例として、微生物のバイオ解析やデータベース構築に取り組んでいる研究室や、物質の界面の研究をしている研究室を見て回り、田中総長らと意見交換を行った。
また、テンプル大ジャパンキャンパスと昭和女大では、両校が共同で実施するワクチン接種会場や対面授業の様子を視察するとともに、学長、理事長・早朝と懇談。一つのキャンパスに日米の大学が併設されていることで、コロナ禍でも互いに連携しながら多様な教育の相乗効果をあげられていることを、両校の学生との意見交換でも確認した。
萩生田大臣は7月6日の閣議後会見で、「今回の視察で得られた知見を、今後の大学ワクチン接種や産学連携の促進、コロナ禍でのグローバル教育などの大学施策に有効に生かしていきたい」と語った。