7月1日からの大雨により、静岡県熱海市の伊豆山地区で土石流による甚大な被害が発生したが、文部科学省関連では、7月6日午前時点で、学校施設で19件、社会教育施設で28件の被害が確認された。主な被害状況は雨漏りや屋外スポーツ施設の浸水など。児童生徒や教職員らの人的被害は報告されていない。また、土砂災害警戒情報の発表などにより、16校が休校している。
文部科学省では、災害に係る情報収集や対応を検討するため、7月1日に災害情報連絡室を設置し、関係都府県と教育委員会に対し、児童生徒等の安全確保と文教施設の被害情報の把握、二次災害防止を要請している。5日には、官房長を本部長とする災害応急対策本部に格上げをし、省全体として災害に対応している。
萩生田大臣「被災地支援に全力」
7月6日の閣議後会見で萩生田光一文部科学大臣は「引き続き関係自治体とも緊密に連携し、被害情報や被災地での課題、支援ニーズの把握に努め、先手先手で被災地への支援に全力を尽くしてまいりたい」との考えを表明した。