東北大学大学院医学系研究科病態病理学分野は、膵臓がんの早期発見と個別治療最適化の研究資金を得るため、クラウドファンディング(CF)サービス「READYFOR」で、CFプロジェクトを7月2日に公開し、1500万円を目標に寄附募集を開始した。
膵臓がんは極めて難治性のがんで、年間に国内で膵臓がんに罹患する人は4万人、亡くなる人は3万5千人にのぼる。がんの根治度を示す指標である診断後の5年生存率はわずか8.5%、平均余命1年半ほどで、各種がんの中で最も助かる可能性の低いがんとされている。
しかし、膵臓がんに罹患する人は年々増え続けており、2030年には4万人に至ると予測されている。
膵臓がんで亡くなる人を減らすための鍵は、早期発見と患者個々に合った治療にある。研究チームはこの二つの鍵を解明する研究を進めており、このための研究資金を得るためクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げた。
研究の推進により、膵臓がんの早期発見および患者さん一人ひとりに最適な治療を行うことが可能となると考えられる。研究チームでは「膵臓がんで亡くなる患者さんを減らしたいという願いを実現するため、是非ともご支援をお願いいたします」と多数の募集を呼び掛けている。
プロジェクト名は「早期発見と個別治療最適化で、膵臓がんで亡くなる患者さんを減らしたい」。目標金額は1500万円。寄附形式はAll in型、寄附金控除型で、受付期間は7月2日午前10時から9月30日午後11時まで。